なぜ、追加したばかりのRuleを、次の記事でAIが早速破ってしまったのか?

AI活用術

課題

AIに何かを見落とされて、それを踏まえてRuleやCheck項目を追加する。これで同じ見落としは防げるはず、と思っていたら、次の作業で早速同じ種類の見落としが再発することがある。「またミスった」で終わらせるか、それとも「なぜRuleを追加したのに防げなかったのか」まで踏み込むかで、その後の結果がだいぶ変わってくる。

この記事でわかること

  • Rule・Checklistを追加したのに、すぐ同じ種類の見落としが再発する典型的な理由
  • 再発したときに「気をつける」で終わらせず、Rule自体を直すための3つの視点

解決できたこと

Ruleを追加しただけでは定着しないことがある、という前提に立ち、再発したときにRule自体の構造を診断し直した経緯を振り返る。

本文

最初の見落とし: 「Googleアカウントが必要」という思い込み

あるAI Toolの解説記事をAIに改稿してもらったとき、旧記事に書かれていた「利用にはGoogleアカウントが必要です」という前提を、AIは無検証のまま引き継いでいた。

自分でそのToolを実際にログインせずに触ってみたところ、普通にチャットが使えた。Screenshotを見せて指摘したところ、実際には未ログインのGuest Modeで使える仕様になっていて、旧記事の前提そのものが古くなっていたと判明した。

この経緯を受けて、AIは「既存記事に書かれている前提を無検証で引き継がない」というRuleを、記事のChecklistへ追加した。これで同じ失敗は防げるはず、というつもりだった。

次の記事で、早速そのRuleが破られた

ところが、その直後に改稿した別のAI Toolの記事で、旧記事の「サインインなしでも基本的なチャット機能は利用できます」という記述を、AIは「元から正しく書けている」と判断し、確認対象として扱っていなかった。

自分で実際にそのToolへアクセスしてみたところ、今度はサインインを求められた。せっかく前の記事で追加したはずのRuleを、AIは次の記事で早速適用できていなかったことになる。

「またミスった」で終わらせず、Rule自体を疑う

ここで「気をつけます」で終わらせず、この見落としがRule自体の欠陥によるものかを確認するようAIへ求めた。

分析してもらった結果、Ruleには3つの構造的な欠陥があると分かった。

  1. 効くタイミングが遅い: 追加した確認項目は、Draftを書き終えた後の最終Checklistにあった。実際に見落としが起きるのは、その前の調査段階。Reviewの時点では、もう古い前提のままDraftが書き上がっている
  2. 「怪しく見えたものだけ確認する」運用になっていた: Rule文面は「無検証で引き継がない」だったが、実際の運用は「見た瞬間に怪しいと感じたものだけ確認する」になっていた。正しそうに見える記述は、素通りしてしまう
  3. AI自身の確認には限界がある: 2回の見落としとも、AI自身のCheckでは気づけず、自分が実際にToolを操作した結果で発覚していた

Rule自体を、3点直す

この3つの欠陥を踏まえて、AIにChecklist自体を直してもらった。

  • 旧記事に書かれている確認可能な内容を、Draftを書き始める前に全部リストにする
  • 「一見正しそうに見える」ことを、確認を省略する理由にしない
  • 画面の表示や操作で直接確認できる内容は、二次情報だけで済ませず実際に操作して確認する

「気をつける」という抽象的な対策ではなく、いつ確認するか・何を確認省略の理由にしないか・どうやって確認するかを、具体的に書き直したのがポイントだった。

Ruleを追加しただけでは終わらない

Ruleを追加したこと自体は、間違った対応ではなかった。ただ、それだけで安心してしまうと、Ruleが効くタイミング・運用の実態・確認手段の限界という、Rule自体の作り込みの甘さには気づけなかった。

何かのRuleやCheck項目を追加した後、それがすぐに同じ種類の見落としで破られたときは、「気をつける」で終わらせず、いつ・どう効くはずだったのかまで一度掘り下げてみるといいのかもしれない。

同じ状況に陥ったときの回避策

  • Ruleを追加するときは、効くタイミング(いつ確認するか)・対象範囲(正しそうに見えるものも含むか)・確認手段(AI任せか実際に操作して確認するか)の3点を具体的に書く
  • 追加したRuleがすぐ再発で破られたら、「気をつける」で終わらせず、Rule自体の欠陥を疑う

この記事は、筆者が実際に運営しているBlogの記事改稿作業の記録(2026年8月7日)を基に、独自調整したAIが下書きを作成し、筆者が事実確認・編集を行った上で公開しています。

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