DiffusionBeeの開発が止まっていると分かり、最新の『Draw Things』を試してみた

AI活用術

先に結論

以前、Mac専用の無料AI画像生成ツール「DiffusionBee」を試した記事を書いた。その後もいろいろ検証を続けていたのだが、あらためて調べ直したところ、DiffusionBeeの最新Releaseは2024年8月、開発自体もその年の10月で止まっていることが分かった。致命的な問題ではないものの、「もっと活発に更新されている、最新のツールを試してみたい」という気持ちが強くなり、代替候補として「Draw Things」を試すことにした。

結論としては、Draw Thingsは無料・Local完結という点はDiffusionBeeと同じだが、Cloud Computeという有料寄りの選択肢や、画像・動画Modelが混在する巨大なカタログなど、DiffusionBeeのシンプルさには無かった要素も一緒に付いてきた。一方で、比較的軽量な最新Model(4B)でも1分未満で質の高い画像が生成でき、生成条件がFileへ自動記録される点は明確な進歩だった。

この記事でわかること

  • Draw Thingsがどんなツールで、Account登録前にどこまで安全性を確認できたか
  • DiffusionBeeと同じPromptで試した結果、何が変わって何が変わらなかったか

Draw Thingsとは何か

Draw Thingsは、Draw Things, Inc.(開発者Liu Liu個人)が公開しているAI画像生成ツール。Mac・iPhone・iPad・Apple Vision向けのNative Appとして配布されていて、無料でLocal完結の生成ができる。

公式GitHub(Community Repository)を確認したところ、最終更新(Push)は2026年9月11日、つまり調べた前日だった。DiffusionBeeの最終Releaseが2024年8月、最終Pushが同年10月で止まっていたのとは対照的に、今も活発に更新が続いている。App Store上の評価は4.4/5(725件)で、日本のApp Storeでの配布・日本語UI対応も確認できた。

安全性・信頼性をどう確認したか

  • 運営実態: Draw Things, Inc.という法人が、App Storeの販売元表記・Privacy Policyページの両方で確認できた。開発者Liu Liu個人もGitHub(@liuliu)で特定できる
  • Privacy Policy: 公式ページで確認済み。無料のLocal生成のみ使う場合は収集データが実質無い設計。任意のAccount作成・Cloud Compute(有料)利用時のみ、Apple提供の匿名User IDやアップロードしたLoRA Fileを収集し、第三者のAnalytics・広告Frameworkは使っていないと明記されていた
  • 要求される情報: 無料版はAccount登録不要
  • 懸念点: 大きな懸念は見つからなかった。運営実態・Privacy Policyとも確認でき、Scamの報告もなかった

導入は、Mac App Store経由ではなく、公式サイトの直接配布Zipを使った。展開したAppをcodesignspctlで確認したところ、「Developer ID Application: Liu Liu」による正式な署名・Notarizeが確認でき、Gatekeeperの警告なしにそのまま起動できた。

実際に試してみた

検証機はDiffusionBeeのときと同じMacBookAir(Apple Silicon)。

初回起動で提示された3つの選択肢

アプリを起動すると、「開始するには、モデルのソースを選択してください」という画面が出てきた。選択肢は3つ。

  1. Cloud Computeでモデルを閲覧: 画像生成の計算自体をDraw Things社のサーバー側で行う。Apple サインインが必須で、有料の「Draw Things+」(月額$8.99)とも連動する
  2. Draw Things経由でモデルをダウンロード: アプリ内蔵のModelカタログから選んでDownloadし、以降は完全にLocalで生成する。Account不要
  3. ローカルストレージからモデルをインポート: すでに手元にあるModel Fileを読み込む

DiffusionBeeにはこの手の分岐自体が無かったので、最初の画面から「有料の道」と「無料の道」がはっきり分かれているのは新鮮だった。今回は無料・Local完結の2番目を選ぶことにした。

Modelカタログを覗いてみたら

2番目を選ぶと、公式Modelの一覧が出てきた。ここで意外だったのが、一覧が新しい順に並んでいて、しかも画像生成Modelと動画生成Modelが同じカタログに混在していたこと。LTX-2.3・SeedVR2(いずれも動画系)、ERNIE Image・Z Image・Qwen Image・FLUX.2(画像系)といった2026年の最新Modelがずらりと並ぶ。DiffusionBeeは画像専用だったので、ここは明確な違いになる。

こう思う人もいるかもしれない。

「せっかくだから、DiffusionBeeと同じくらいのModelで比べたほうがフェアなのでは?」

一度はそう考えて、SDXLのような同世代のModelを探そうとした。ただ、実際にDraw Thingsを導入する読者が、わざわざ古いModelを選ぶ理由は無い。検証としてのフェアさより、今実際に使われるであろう最新Modelでの体験を優先することにして、カタログ上位にあった「FLUX.2 [klein] 4B」の6-bit量子化版を選ぶことにした。アプリ内の説明には「4B(40億)パラメータのRectified Flow Transformer」(Black Forest Labs、2026年)とあった。

同じ3つのPromptで試してみた

DiffusionBeeのときと条件を揃えるため、同じ3種類のPromptを使った(3つ目だけは事情があり後述する)。

①山の湖

54.35秒で生成された(Model読み込みを含む初回)。水彩紙の質感、遠近感のある霧の表現まで含めて、DiffusionBeeのときより明らかに洗練された仕上がりに感じた。

②夜の商店街

36.86秒で生成。1枚目より17秒ほど速い。ModelとText Encoderがすでにメモリ上に残っていたためだと思う。提灯の明かり、雨に濡れた路面への反射、行き交う人物まで、Promptの要素がしっかり反映されていた。

③自由発案イラスト(今回は新しいPromptで代替)

3つ目のPromptは、DiffusionBeeのときに使った「月光を背景にした若い女性錬金術師のイラスト、顔は見せない」という指示の英語原文を、今回改めて探したのだが、どこにも記録が残っておらず再現できなかった。仕方がないので、同じ趣旨で新しいPromptを作り直して試した。

36.77秒で生成。月・調合台の瓶・コート・ダークブルーの配色といった要素はしっかり反映された。面白かったのは「顔は見せない」の扱い方。DiffusionBeeはこの指示を無視して顔をそのまま描いてしまったが、今回は輪郭こそあるものの、目・鼻・口がまったく描かれていない「のっぺらぼう」のような姿になった。同じ「顔を見せない」という指示でも、ツールによってこれだけ答え方が違うのかと驚いた。

地味に助かった、生成Fileへの自動記録

3枚とも、保存されたPNG File自体にModel名・Steps数・Seed値・生成にかかった時間の内訳まで、自動的に記録されていた。DiffusionBeeのときはこの手の記録が無く、生成時間は自分の体感に頼るしかなかったので、これは地味に助かるポイントだった。

良かった点・気になった点

良かった点

  • 開発が今も活発に続いている(前日にも更新があった)
  • 比較的軽量な最新Model(4B)でも、1分未満で質の高い画像が生成できた
  • 生成条件がFileに自動記録されるので、後から「どう作ったか」を追いやすい
  • 直接配布版もきちんと署名・Notarizeされていて、安心して導入できた

気になった点

  • 初回画面から「Cloud Compute」という有料寄りの選択肢が提示される。DiffusionBeeのシンプルさに慣れていると身構える
  • Modelカタログが新しい順にSortされ、画像・動画Modelが混在しているため、目当てのModelを探すには検索が必要だった
  • 「顔を見せない」のような指示への応え方は、DiffusionBeeとはまったく別物になる。狙った通りの結果を安定して出すには、Toolごとに試行錯誤が要りそう

こんな人に向いている

DiffusionBeeを使っていて、「開発が止まっているのが気になる」「最新のModelも試してみたい」という人には、乗り換える価値がある。特に生成条件が自動記録される点は、後から条件を再現したい人には便利。

一方、「余計な選択肢は無く、とにかくシンプルに使いたい」という人には、Modelカタログの情報量や、Cloud Computeという有料の入口が少し煩わしく感じるかもしれない。

現時点の判断と確認日

開発が活発に続いている点、最新Modelでも実用的な速度で生成できる点は明確な利点だった。一方で、選択肢が増えた分、DiffusionBeeほどのシンプルさは無くなっている。確認日は2026-09-13。

項目内容
結論開発停滞のDiffusionBeeに対し、Draw Thingsは活発に更新中。最新Modelでも1分未満で生成でき、生成条件も自動記録される。ただし選択肢は増えている
対象環境Mac専用(今回はMacBookAir、Apple Silicon。iPhone/iPad/Apple Visionにも対応)
確認日2026-09-13

同じ状況に陥ったときの回避策

  • 使っているToolの開発が止まっていないか、GitHubの最終更新日やRelease履歴で定期的に確認する
  • 新しいToolを試すときは、無料・Local完結の選択肢と、Account登録や課金が絡む選択肢を最初の画面でしっかり見分ける
  • 過去に使ったPromptを再利用したくなったときのために、英語原文はどこかに記録しておく(今回、原文が見つからず作り直す羽目になった)

公式Source・運営者情報


この記事は、Draw Thingsの安全性確認・実際に試した記録(2026-09-12〜2026-09-13)を基に、独自調整したAIが下書きを作成し、筆者が事実確認・編集を行った上で公開しています。

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