先に結論
Easy Diffusionは、無料・オープンソースでWindows/Mac/Linuxほぼどの環境でも動くAI画像生成ツール。Account登録もいらないし、PCの中だけで画像生成が完結する。
実際に触ってみると、操作はかなり直感的で、生成もそこまで待たされない(今回の環境では1枚あたり20〜30秒ほど)。ただし、シンプルな指示は得意な一方、いろいろな条件を詰め込んだ複雑な指示だと、狙いから大きく外れた絵になることもあった。「とりあえず無料でAI画像生成を試したい」「PCの中だけで完結させたい」人には向いているが、「複雑な指示を一発で正確に再現したい」人はひと工夫必要そう、というのが実際に触った感触になる。
この記事でわかること
- Easy Diffusionがどんなツールで、Account登録前にどこまで安全性を確認できたか
- 実際に3種類のPromptを入力してみて、生成時間・仕上がりがどうだったか
Easy Diffusionとは何か
Easy Diffusionは、easydiffusionというGitHub Organizationが開発・公開しているオープンソースのAI画像生成ツール。中身はStable Diffusionという画像生成AIのModelで、それをブラウザから操作しやすいUIで包んだもの、というイメージになる。
公式GitHubを確認したところ、Star数は10,461、直近の更新も2026-08-27と活発だった。無料で、Account登録の必要もない。PCにInstallしてしまえば、あとはネットに繋がっていなくても画像生成ができる(初回だけModelのDownloadでネットが必要)。
安全性・信頼性をどう確認したか
新しいツールを試す前に、まず確認したのは「このツールは誰が運営していて、信用できるか」という部分。
- 運営実態: GitHub Organization(
easydiffusion)として公開されており、開発者情報・活動履歴がGitHub上で追える状態だった - Privacy Policy: そもそもAccount登録が不要で、画像生成もPC内で完結する(外部にデータを送らない)ため、Privacy Policyという概念自体が存在しない
- 要求される情報: Account登録不要なので、メールアドレスや電話番号などを求められることもない
- License:
LICENSE本文を確認したところ、MITに近いベースのLicenseに、「違法行為・未成年の搾取・虚偽情報の拡散などを禁止する」という責任ある利用の制限が付いた、よくある構成だった。商用利用や共有自体を禁じるものではない
懸念点は特に見つからなかった。ここまで確認できたので、実際にInstallして試すことにした。
実際に試してみた
検証機はMacBookAir(Apple Silicon)。導入自体は、AIにBashツール経由でInstall作業を代行してもらった。
ここで一つ、脱線した話をしておく。公式のBootstrap(v3.0.16)をそのまま使ったところ、ModuleNotFoundError: No module named 'torchruntime'というエラーでInstallが途中で止まった。調べてもらうと、easydiffusion本体側の2026-07-24のCommitで起動処理が変更された際、必要なFileをコピーする行が追加し忘れられていた、というバグだった。該当Fileを手動で配置する回避策で、無事にInstallとローカルサーバーの起動(http://localhost:9000/)まで確認できた。
こう思う人もいるかもしれない。
「そんなバグに遭遇したら、普通の人は詰みでは?」
その通りで、これは公式配布物側の不具合。今回はAIに深掘りしてもらえたから回避できたが、同じエラーに当たった場合は、easydiffusionのGitHub Issueを確認するか、少し前のRelease(v3.0.15以前)を試すのが早いかもしれない。
Installが終わったところで、Easy DiffusionとDiffusionBee(別記事で公開予定の、もう1つの画像生成ツール)の条件を揃えるため、共通の3種類のPromptを用意した。
- ①
a quiet mountain lake in morning mist, watercolor painting style(静かな山の湖、朝霧、水彩画風) - ②
a night shopping street with lantern lights, rain-wet pavement reflections(夜の商店街、提灯の明かり、雨上がりの路面反射) - ③個人開発している別アプリのスプラッシュ画面イラストを、以前Codexで生成したときのPromptを流用し、自分で英訳したもの
①山の湖

Seed 466113772、512×512、Sampler euler_a、Steps 25、CFG Scale 7.5、Model sd-v1-5。28秒で生成された。水彩画風の質感も、霧のかかった雰囲気も、狙い通りの仕上がりだった。
②夜の商店街

22秒で生成。路面の反射はかなり写実的に出た一方、「提灯」というよりは街灯やショーウィンドウの光に近い仕上がりになった。とはいえ雰囲気は十分伝わる出来だった。
③自由発案イラスト(Codex向けPromptの英訳版)

23秒で生成。ここが一番意外だった。
期待していたのは、月光を背景にした若い女性の後ろ姿、琥珀色の淡い光、濃紺を基調にしたファンタジー調のイラスト。実際に出てきたのは、モノクロの版画・線画調で、枠の付いたポストカードのような構図。人物や月、調合台といった要素は最低限入っているものの、色味も画風もまったく違う方向に振れた。
「あれ、これは想定と全然違うぞ」というのが正直な感想だった。
理由として考えられるのは、元のPromptがもともと画像参照(アプリアイコンの画像と、別案の背景画像)を前提にした指示だったこと。今回はその参照画像を使わず、テキストだけをEasy Diffusionに渡したので、Modelが「参照される前提だった細部」を汲み取れず、まったく違う解釈に流れたと考えられる(あくまで推測で、断定はできない)。
良かった点・気になった点
良かった点
- 生成が思ったより速い(1枚あたり20〜30秒ほど)
- 操作が直感的。Promptを入れてボタンを押すだけで迷わなかった
- 他の機能(Image Modifiers、img2img等)もありそうで、まだ試せていない余地がある
気になった点
- 複雑な指示(特に画像参照を前提にした指示)を渡すと、狙いから大きく外れた結果になることがある
- Negative Prompt(意図しない要素を除外する機能)はUI上にあったが、今回は使わなかった。使えば③の結果は変わったかもしれないが、そこは未検証のまま
- 公式のBootstrapにInstallを阻むバグがあった(今回は回避できたが、通常のInstaller経由でも同じ問題が起きるかは未確認)
こんな人に向いている
シンプルな情景描写(風景・物のイメージなど)をサクッとAI画像生成で試したい人には、Easy Diffusionはかなり向いている。無料で、Account登録も不要、生成も速い。
一方、「参照画像を使った複雑な指示を、そのままAI画像生成で再現したい」人は、今のところ工夫が必要になりそう。Negative PromptやImage Modifiersといった機能を使いこなせば結果が変わる可能性はあるが、そこはまだ自分でも試せていない。
現時点の判断と確認日
無料・オープンソースで運営実態も確認できたため、「試す価値あり」と判断した。安全性の確認は2026-09-04時点、実際の生成も同日に行った。ツールの提供条件や配布物の状態は変わり得るので、次に大きく触るときは改めて確認する。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 結論 | 無料・オープンソースで試す価値あり。シンプルな指示には強いが、複雑な参照前提の指示には弱い |
| 対象環境 | Windows/Mac/Linux(今回はMacBookAir、Apple Silicon) |
| 確認日 | 2026-09-04 |
同じ状況に陥ったときの回避策
- 新しいAI画像生成ツールを試すときは、まずシンプルな1文のPromptから試して、ツールの得意・不得意の傾向を掴んでから複雑な指示に進むと、期待外れの結果に戸惑いにくい
- 元々img2img(画像参照)前提だったPromptをtext-to-imageへ流用する場合、参照画像なしでは再現できない可能性を織り込んでおく
公式Source・運営者情報
この記事は、Easy Diffusionの安全性確認(2026-09-04)と実際に試した記録(2026-09-04)を基に、独自調整したAIが下書きを作成し、筆者が事実確認・編集を行った上で公開しています。

