課題
友人からのフィードバックを元にAIへ機能追加を頼んだのに、実装が終わって実機で確認する段になって、そもそも受け取り方がズレていたと分かることがある。AIに作業を任せていると、こうしたズレに実装中は気づきにくい。
この記事でわかること
- 友人からのフィードバックが、実装のどの段階で取り違えられやすいか
- 実装後に自分で気づくための、実機での確認ポイント
解決できるようにすること
同じ日に見つかった2つの「解釈のズレ」を通して、どこでズレが生まれ、どう指摘されて気づいたのかを確認し、自分がAIへ作業を頼むときの確認ポイントを持てるようにする。
ズレその1: 「印が出た後どうなるか」は説明したが、「印がどう出るか」は説明していなかった
個人開発しているパズルゲーム(鉱石標本を育てる、Block Puzzle)で、友人にプレイしてもらったところ、「鉱石が育つ条件」と「レア鉱石が出る『!』マークの意味」が分かりづらいというフィードバックをもらった。そこでAIに、初回だけ表示するチュートリアル画像を作ってもらうことにした。
実装が終わり、実機で確認しようとしたところで、「友人のフィードバックは、『!』の鉱石はどうすれば出てくるのか、という質問だったはず」と伝えた。作られていた2枚目のスライドを見返すと、「『!』マークのついたマスを採掘すると特別な鉱石が出ることがある」という、印が付いた後にどうなるかの説明になっていた。印そのものがどうやって出現するのか、という出現条件のほうは、一度も説明されていなかった。
実際の出現条件(金・白金・ダイヤモンドを採掘すると、周囲の残っているマスへ「!」マークが付与される)は、別の場面で既に固まっていた情報だった。それにもかかわらず、フィードバックの趣旨をAIが取り違え、スライドの内容には反映されていなかった。
指摘を受け、スライドを3枚構成に組み直した。1枚目は成長の様子、2枚目に「!」が出現する条件を新しく追加し、3枚目に元からあった「!を採掘した結果」を残す形にした。新しいスライド用の画像も、追加で撮影・合成し直してもらった。
ズレその2: 「ゲーム画面」と伝えたのに、「ホーム画面」に置かれていた
実装の途中、もう1つの取り違えも見つかった。チュートリアルを見返せる「?」アイコンの配置場所について、最初に「ゲーム画面のヘッダー部分、アプリ名の右側に」と伝えていたのだが、実装ではホーム画面の共通部分(アプリ名を表示している場所)にアイコンが置かれていた。
実は、アプリ名と同じ文字列は、実際にプレイする画面のヘッダーにも表示されていた。AIは先に見つけた「ホーム画面のアプリ名表示」の方を、指示されていた場所だと思い込んでしまったようだった。同じ見出しが2つの画面にあったことで、取り違えが起きた形になる。
指摘を受け、アイコンをホーム画面の共通部分から削除し、実際にプレイする画面のヘッダーへ移動してもらった。
両方直して、最初から実機で触り直した
2つの修正が終わったあと、エミュレータでホーム画面→ゲーム画面→ヘルプアイコン→世界観の説明→チュートリアルの再表示→新しくなった3枚のスライドという流れを、実際に一通り操作してもらった。ホーム画面にアイコンが無いこと、ゲーム画面のヘッダーにはアイコンがあること、3枚のスライドがどれも意図通りの内容で表示されることを、画面写真で1つずつ確認できた。
まとめ
今回見つかった2つのズレには、共通点がある。どちらも、必要な情報自体はAIが正しく持っていたのに、それを実際の実装(スライドの内容、アイコンの配置先)へ結びつける段になって取り違えていた。
情報を渡した時点では気づきにくいズレでも、実装が終わった後に実機で最初から一通り触ってみると、見つけられることがある。「指示した通りになっているはず」で終わらせず、実際の画面で確認する一手間が、今回のような取り違えを拾う最後の機会になっていた。
同じ状況に陥ったときの回避策
- フィードバックを実装に落とし込んだら、指示文の内容だけで判断せず、実機で最初から一通り触って確認する
- 同じ名称・同じ見出しが複数の画面にまたがる場合は、「どの画面か」を指示の時点で明示する
この記事は、筆者が実際に個人開発しているアプリ(個人で開発しているモバイルゲーム)の開発記録(2026年8月20日)を基に、独自調整したAIが下書きを作成し、筆者が事実確認・編集を行った上で公開しています。

