課題
複数の条件をまとめた自作のチェックリストを使うとき、そのうち一番目立つ1項目だけを直して「もう大丈夫」と思い込んでしまうことがある。実際には残りの項目まで含めて全部そろって初めて「クリア」のはずなのに、途中で確認が止まってしまう。
この記事でわかること
- 複数条件のチェックリストで、1項目だけ直して安心してしまう落とし穴の実例
- 「条件を直した」と「全条件を確認し直した」を混同しないための考え方
解決できるようにすること
以前に決めた「他アプリと似すぎないための6条件」を、3本目のアプリへ適用した経緯を振り返る。差別化そのものは直したのに、残りの条件の再確認が抜けていたことに気づき、直したうえで運用ルールまで見直した流れを紹介する。
本文
過去の審査却下から生まれた、6つのチェック項目
以前、個人開発しているパズルゲームの1本が、他のアプリと似すぎているという理由でストア審査に落ちたことがあった(なぜ、審査で却下されたパズルゲームを、直さず作り直すことにしたのか?)。その経験から、「提出前に自分でチェックする6条件」という基準を作り、他のアプリにも同じ基準を先回りで当てはめる運用にしていた。
この6条件のうち一番大きいのが「差別化」で、残り5つは掲載文言・スクリーンショット・アプリ名など、細かい整合性に関わる項目だった。2本目のアプリへ適用したときも同じように差別化不足が見つかり、作り直すことになった(なぜ、審査に一度も出していないアプリまで、作り直すことになったのか)。
3本目のアプリにも、この基準を当てはめる
反応の速さを競うシンプルなアプリにも、この6条件を当てはめたところ、差別化が足りないと判定されていた。そこで、合図の種類を増やし、ステージが進むごとに難しくなる仕組みをAIに実装してもらった。あわせて、他のアプリにあった「集める」要素に相当するものとして、記号ごとの称号(銅・銀・金・白金)を集める図鑑機能も追加してもらった。
作業を進めるうちに、AIが、別の個人開発プロジェクトで既に設定していた「見張り番のやぐら」という世界観と、今回のメカニクスがぴったり合うと気づき、アプリの名前を「物見やぐら訓練所」に変える案を提示してきた。
「差別化は直した。でも、それで終わりだっけ?」
Block解除の条件について詳しく知りたくなり、AIに経緯を確認した。すると、AIから「以前、別のアプリで差別化を実装したときは、6条件全部をあらためて表にまとめて確認していたが、今回はその確認をまだしていない」という指摘を受けた。差別化という一番大きな項目は直したものの、残り5つの項目については、直したという確認をきちんと取っていなかったことになる。
指摘を受けて、あらためて6条件を1つずつ確認し直すことにした。
確認したら、案の定2つ見落としがあった
結果は、差別化を含む4項目はクリアしていたものの、残り2項目が未達だった。1つは、ストアに掲載する説明文とスクリーンショットが、差別化する前の古い仕様のままだったこと。もう1つは、アプリの名前がまだ変更されていなかったこと。
差別化そのものは直っていても、それを外部に説明する材料(説明文・画面写真・名前)が古いままでは、実質的にはまだ「差別化されたアプリ」として提出できる状態になっていなかった。
抜け漏れを直し、ルールも直しておく
承認したうえで、説明文とスクリーンショットを新しい仕様に合わせて作り直してもらい、続けてアプリの名前も正式に「物見やぐら訓練所」へ変更してもらった。
それだけで終わらせず、「差別化を実装しただけで6条件クリアとみなしてしまう」という同じ抜け漏れを二度と起こさないよう、「差別化を実装したら、その他の項目も含めて6条件全部を表にまとめて再確認してから提出可否を判断する」というルールも、今後の判断基準として明記してもらった。
おまけ: 「できない」という報告も、実は間違っていた
同じ作業期間中に、もう1つ気づきがあった。別の作業でAIから「この環境にはある機能を使うための認証が無いため実行できない」と報告されていたのだが、後日、自分から「残っている作業については正確に記載済みか」とあらためて確認すると、AIが調べ直し、実際には実行できる状態になっていると判明した。「使えるコマンドが見当たらない」ことを、AIが早合点して「利用不可能」と報告していたパターンだった。
まとめ
今回の一件は、複数条件のチェックリストのうち、一番目立つ1項目を直したことで「もう大丈夫」と思い込みかけたところを、以前の運用と見比べて引っかかりに気づけた話だった。実際に確認し直すと、案の定2つの見落としが残っていた。1項目を直したことと、リスト全体を確認し直したことは、別の話として扱う必要がある。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 結論 | 複数条件のチェックリストは、目立つ1項目を直しただけで「クリア」とみなさず、その都度全項目を再確認する |
| 教訓 | 過去に同じチェックリストを使った実例があるなら、今回もその実例と同じ手順(全項目の表形式での再確認)を踏んでいるか見比べる |
| 対象読者 | 自作のチェックリストや基準をアプリ運営・審査対策に使っている人、複数のアプリを横展開で管理している人 |
同じ状況に陥ったときの回避策
- 複数条件のチェックリストで1項目を直したときは、その項目だけでなく全項目を毎回再確認する
- 過去に同じチェックリストを使った実例があるなら、その時と同じ手順を踏めているか見比べる
- AIから「できない」「無い」と報告されたときは、たまに「本当にそうか、もう一度確認して」と聞き直してみる
この記事は、筆者が実際に個人開発している複数のモバイルアプリの開発記録(2026年9月6日〜7日)を基に、独自調整したAIが下書きを作成し、筆者が事実確認・編集を行った上で公開しています。

