課題
Codexと長く作業していると、「PCを再起動したら、また最初から説明し直し?」と不安になる。会話が増えるほど、前回どこで止めたか探すだけでも地味に時間がかかる。
解決できるようにすること
WindowsへStandalone版のCodex CLIを導入し、過去の会話を選んで再開する。実際にPCを再起動したあとも、中断地点から作業を続けられるところまで確認する。
先に結論
codex resume --allを使うと、過去のSessionを一覧から選んで再開できた。ここでいうSessionは、Codexとの会話と作業状態をまとめた単位のこと。
自分の環境では、PC再起動後も前の会話へ戻れた。別の終了済みSessionでも、Terminalに表示された過去のやり取りを確認し、中断地点から作業を再開できた。特別な自動要約は出なかったけど、「前回の説明を全部やり直す」必要はなかった。
一方で、公式変更に含まれる長い履歴のBackground Paginationは、今回の操作では直接確認できなかった。この点は「使えた」と先回りせず、確認できたResume機能に絞って紹介する。
今回試した環境
- Windows
- VS CodeのPowerShell Terminal
- Codex CLI
0.147.0 - Codexを利用できる有料Account
CLIのPackageをInstallできることと、Codexを実際に利用できるPlan・使用量は別の話になる。Installが成功しただけで、全Planから同じ条件で使えるとは判断しないほうがいい。
Standalone版Codex CLIを導入する
まず、通常のPowerShellで次のCommandを実行した。
npm.cmd install -g @openai/codex
自分のPowerShellではnpmをそのまま実行するとExecution Policyの影響を受ける可能性があったため、npm.cmdを使った。
導入後は、次の2つでCommandの解決先とVersionを確認した。
where.exe codex
codex --version
結果は正式版のcodex-cli 0.147.0。ここで一度「あれ、Codexは前から使えていたはずでは?」となったけど、VS Code拡張に同梱された実行Fileと、通常のPowerShellから使うStandalone CLIは別だった。記事で再現するなら、この違いを曖昧にしないほうがいい。
過去の会話を一覧から探す
過去のSession一覧は、次のCommandで開いた。
codex resume --all
画面では、次の情報や操作を確認できた。
- SessionのTitleと更新からの経過時間
- 現在の作業Directoryだけを見る
Cwdと、全件を見るAll - 更新日時順と作成日時順のSort
- 文字入力による検索
最初の確認では1件だけだったが、PC再起動後には現在のSessionと終了済みSessionの2件が表示された。「過去の会話を保存できる」だけでなく、複数の候補から戻りたい会話を探せるところまで実際に確認できた。
なお、記事では実際のSession Titleを公開しない。Titleには作業内容がそのまま入り、Repository固有情報や公開前の話題が見える可能性もある。
実際にResumeしてみた
まず、PCを再起動する前に使っていたSessionを選んでみた。再開後も、それまでに決めた方針や残っていた作業を踏まえて会話を続けられた。
次に、進行中ではない別の終了済みSessionを選んでみた。Terminalには過去のやり取りが表示され、前回の中断地点からそのまま再開できた。専用の「前回までの要約」は表示されなかったが、見落としや誤りは確認されず、実際の作業も続けられた。
「要約が出ないと再開できないのでは」と思っていたけど、今回ほしかったのは派手な整理機能ではなく、前回の文脈へ戻れることだった。その目的には十分役立った。
長い履歴の追加読込は確認できなかった
Codex CLI 0.147.0では、長いTranscript、つまり会話履歴を古い部分まで遡る際のBackground Paginationが実装されている。これは「追加で読み込む」Buttonを押す機能ではなく、古い項目を背景でPage単位に読み込む内部動作になる。
今回、古い履歴を参照したときに読み込み待ちや追加表示はなかった。そのため、Background Paginationが動いたとは判断できない。ただし、待ち時間がなかったことだけを理由に、機能が無い、または失敗したとも断定できない。
確認できた事実は、「表示されていた過去履歴を参照でき、作業を再開できた」まで。この線引きを残しておくと、公式発表の内容と自分の実体験を混ぜずに済む。
SectionはCLI画面で編集できるとは限らない
同じVersionの変更には、会話をSectionへ分けて並べる仕組みも含まれていた。ただし、公式実装で確認できたのはApp Server APIと永続的なMetadataで、今回のcodex resume --all画面にはSectionを作成・移動する操作が見当たらなかった。
つまり、「CLI 0.147.0なら誰でも画面からSectionを編集できる」とは紹介できない。Changelogの短い説明だけで操作方法まで補ってしまうと、読者が存在しないButtonを探すハメになる。今回は制限事項として残し、Resumeの手順とは分けて考える。
作業を再開するときのチェックリスト
- 通常のTerminalで
codex --versionが動くか確認する - VS Code拡張の同梱BinaryとStandalone CLIを混同しない
-
codex resume --allで全Sessionを表示する - Titleと更新時刻から対象を探す
- 進行中Sessionの同時Resumeを避ける
- 再開後、前回の判断と次のActionが合っているか人間が確認する
- Screenshotを共有するときはSession Titleや個人情報を隠す
- 読み込み待ちがなければ、Background Paginationを実測済みと決めつけない
どんな人に向いているか
この使い方は、Codexへ一度だけ短い質問をする人より、同じRepositoryで何日も作業する人に向いている。PCを再起動することが多い人や、複数の作業を切り替える人にも便利になる。
逆に、会話を毎回使い捨てにしているなら、無理にResumeを使う必要はない。大事なのは機能を全部使うことではなく、「説明し直す時間を減らせるか」で判断することだと思う。
現時点の判断
Codex CLIのResumeは、実際に中断地点から作業を続ける用途で役立った。操作もcodex resume --allから対象を選ぶだけで、初心者でも試しやすい。
ただし、過去の文脈が表示されたからといって、AIの理解が必ず正しいとは限らない。再開直後は、確定した判断と次のActionだけでも人間が確認する。この一手間を残したうえで使うのが、いちばん現実的だった。
公式情報
- ChatGPT & Codex changelog
- Codex Repository: thread sections implementation
- Codex Repository: transcript pagination implementation
この記事は、Codexの公式発表と筆者自身の導入・検証記録(2026年8月10日〜12日)を基に、独自調整したAIが下書きを作成し、筆者が事実確認・編集を行った上で公開します。

