課題
アプリのコード側に「利用状況を記録する」という仕組みを実装していても、それだけでは実際にデータが計測され始めているとは限らない。実装したことと、実際に動いていることは別の話。しかも、1本のアプリだけの話ではなく、運営している複数のアプリすべてで同じ見落としが起きていることもある。
この記事でわかること
- アプリのコードに計測処理を実装しても、計測が始まらないことがある理由
- 複数のアプリを運営しているときに、こうした見落としに気づく確認方法
解決できるようにすること
アプリの紹介ページを作る作業をきっかけに、1本のアプリの計測の仕組みを見に行ったところ、そもそも計測基盤自体が有効になっていないと分かった経緯を振り返る。他のアプリも同様に確認し直す習慣が持てるようになる。
本文
紹介ページを作る作業のついでに、計測タグを付けることにした
鉱石を集めて消していくパズルゲーム「晶脈録」専用の紹介ページを新しく作ることにした。この作業の中で、AIから「このページ、アクセス数を計測する仕組みが無いですよ」と指摘され、それならとGoogle Analyticsの計測タグも一緒に追加することにした。
計測タグを設置するには、Measurement IDという識別番号が必要になる。それを取得するため、Firebase(アプリの裏側で使っている管理基盤)の管理画面を開いた。
開いてみたら、そもそも有効化されていなかった
管理画面の「統合」というタブを開くと、Google Analytics自体が「有効にする→」という未設定のボタンのまま放置されていた。
「あれ、これは紹介ページの範囲の話じゃないぞ」と気づいた。というのも、アプリ本体のコードには、ゲーム開始やクリア、広告表示などのタイミングで利用状況を記録する処理をとっくに実装済みだったから。計測の受け皿となるGoogle Analytics自体が有効になっていなかったということは、実装していた計測処理が、これまでずっとどこにも届いていなかった可能性を意味する。
紹介ページのための一時的な作業のつもりが、思わぬところで根っこの問題を見つけてしまった形になる。
念のため、他のアプリも見てみることにした
このアプリだけの設定ミスなのか、それとも他のアプリも同じ状態なのか。気になったので、運営している残り4本のアプリ(月灯り調合所というポーション調合パズル、集中タイマー、反応速度テスト、Number Mergeという数字合成パズル)のFirebase管理画面も、1つずつ同じ「統合」タブを確認してみることにした。
結果は、4本とも同じだった。どのアプリも、コード側には計測処理を実装していたのに、Google Analytics自体は一度も有効化されていなかった。
5本まとめて有効化。ただしデータは混ざらない
5本すべてで、既存のGoogle Analyticsアカウントを選んで有効化した。アカウント自体は共通のものを使うが、アプリごとに集計先が個別に分かれる仕組みになっているので、複数アプリのデータが混ざってしまう心配はなかった。
まとめ
今回の一件は、「コードに計測処理を実装したから、もう計測は動いているはず」という思い込みが、実は成立していなかったという話だった。実装と、その受け皿となる基盤の有効化は、別々に確認しないといけない工程だった。しかも1本だけでなく、運営している5本すべてで同じ抜け漏れが起きていた。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 結論 | アプリのコードに計測処理を実装しても、計測基盤(Google Analytics等)自体が有効化されていなければデータは届かない |
| 教訓 | 実装済みという状態と、実際に稼働しているという状態は別。複数アプリを運営している場合、1本で見つかった見落としは他のアプリにも当てはまる可能性が高い |
| 対象読者 | 複数のアプリを個人運営している人、Google Analytics等の計測を導入している人 |
同じ状況に陥ったときの回避策
- 計測処理をコードへ実装したら、その受け皿となる計測基盤自体が有効化されているかを、管理画面で直接確認する
- 複数のアプリを運営している場合、1本で見つかった設定漏れは、他のアプリにも横展開して確認する
- 有効化しただけで終わらせず、実際にデータが届き始めているかも後日確認する
この記事は、筆者が実際に個人開発している複数のモバイルアプリ(パズルゲームを含む)の開発記録(2026年9月6日)を基に、独自調整したAIが下書きを作成し、筆者が事実確認・編集を行った上で公開しています。

