課題
「CopilotはMicrosoftのAIって聞いたけど、ChatGPTやGeminiと何が違うの?」という人向けに、基本を一通りまとめる。
解決できるようにすること
CopilotがどんなAIで、何が得意で、どう始めればいいかが分かるようにする。あわせて、現在のPlan構成や、実際にCopilotへ質問して試した回答例も載せる。
本文
Copilotとは
Copilotは、Microsoftが提供する生成AIサービス。ChatGPTと同じチャット形式で、メッセージを送るとAIが自然な文章で返してくれるところは変わらない。一番の特徴は、Word・Excel・Outlookなど Microsoft 365アプリと深く連携できるところ。
Copilotの中核には、OpenAIが開発したGPT系のモデルが使われている。MicrosoftはOpenAIへの大規模投資を通じてこの技術をサービスに組み込んでいる。ただ最近は、Microsoft自身が開発した「MAI」というモデルも一部のCopilot機能で使われ始めている。Windowsに標準搭載されているほか、Microsoft 365の各アプリからも直接呼び出して使えるので、すでにMicrosoftの製品を使っている人にとっては導入のハードルがかなり低い。
「Copilot(コパイロット)」は英語で「副操縦士」を意味する。ユーザーの作業をAIがそばで支援する、という設計思想を表した名前になっている。
Copilotのプラン構成
Copilotにはいくつかのプランと形態がある。ここで一つ、2026年8月に確認して驚いた変更があった。
これまで個人向けの有料プランだった「Copilot Pro」が、実は新規購入できなくなっていた。公式サポートページを見ると「Copilot Proはこれ以上購入できません」「サポートは2026年8月1日に終了」とはっきり書かれていて、確認したタイミングがちょうどその6日後だったので、地味にタイミングが良かった(悪かった?)。
現在の個人向けPlanは、次のように整理されている。
- Copilot(無料):基本的なチャット機能が使える
- Microsoft 365 Premium:旧Copilot Proの機能を統合した個人向け有料プラン。Microsoft 365アプリとの連携やAI機能の利用上限が広がる(日本では月額3,200円・税込)
- Microsoft 365 Copilot:法人向けプラン。Word・Excel・Outlook・Teamsとフルに連携できる
すでにCopilot Proを契約している人はそのまま使い続けられるけど、これから新しく個人向けの有料機能を使いたい場合はMicrosoft 365 Premiumが窓口になる。まずは無料プランから試してみるのがおすすめ。
Copilotが得意なこと・他のAIとの違い
CopilotはChatGPTやGeminiと似た機能を持ちながら、Microsoft製品との親和性という独自の強みがある。
Microsoft 365アプリとの連携
Copilotの最大の強みは、Word・Excel・Outlook・Teams・PowerPointといったMicrosoft 365アプリとの連携。
- Word:文章の下書き生成、長文の要約、トーンの調整
- Excel:データの分析・グラフ作成の提案、数式の説明
- Outlook:メールの返信文案の自動生成、長いメールスレッドの要約
- Teams:会議の文字起こしと要約、アクションアイテムの自動抽出
- PowerPoint:テーマに沿ったスライド構成の自動生成
Windowsとの統合
Windows 11では、タスクバーにCopilotボタンが配置されていて、アプリを開かずにすぐ呼び出せる。ファイルの検索、設定の変更、簡単な質問など、パソコン操作のサポート役として機能する。
Bing検索との連携による最新情報の参照
CopilotはMicrosoftのBing検索と連携していて、Web上の最新情報を参照しながら回答できる。実際にどのくらい正確なのか気になったので、直前に自分で確認していた「Microsoft 365 Premiumの月額」を、Copilotへも聞いてみた。返ってきたのは「日本の『Microsoft 365 Premium』の月額料金は3,200円(税込)」という回答で、PersonalとFamilyの料金まで含めた比較表付き。公式サイトで確認していた金額と一言一句ズレなく一致していて、参照元のLinkもきちんと表示されていた。ちなみにこれはMicrosoftアカウントでサインインした状態での回答なので、過去のやりとりの影響が多少あるかもしれない。とはいえ「プランの月額はいくらか」というただの事実確認なので、そこまで大きな影響は無いはず。
回答に参照元Linkが表示される点は、他のAIにはあまり無いCopilotらしい特徴。重要な情報は参照元Linkをクリックして原典を確認する習慣をつけると、より安心して活用できる。
他のAIとの比較まとめ
| 比較項目 | Copilot | ChatGPT | Claude | Gemini |
|---|---|---|---|---|
| 開発元 | Microsoft | OpenAI | Anthropic | |
| Microsoft 365連携 | 非常に得意 | 限定的 | Connector経由で対応 | 限定的 |
| Googleサービス連携 | 限定的 | 限定的 | Connector経由で対応 | 非常に得意 |
| 最新情報の参照 | 得意(Bing連携) | 対応(無料プランから) | 対応(無料プランから) | 得意 |
| 無料プラン | あり | あり | あり | あり |
| 画像生成 | 対応(Model移行中) | 対応(無料は上限あり) | 非対応 | 対応 |
この表を作りながら「あれ、この行、前に書いたGeminiの記事と同じ理由で直すことになるやつだ」と気づいた。ChatGPTもClaudeも無料でWeb検索できるし、ClaudeはConnector経由でMicrosoft 365にもGoogleにも連携できるようになっている。各サービスのアップデートは頻繁にあるので、最新の仕様は公式サイトで確認するのがおすすめ。
Copilotの始め方
Copilotは次のいずれかの方法で起動できる。
- ブラウザから:「Microsoft Copilot」で検索し、公式サイト(copilot.microsoft.com)を開く
- Windowsから:タスクバーのCopilotアイコンをクリックする(Windows 11)
- Edgeから:Microsoft Edgeブラウザのサイドバーにあるコパイロットアイコンをクリックする
サインインの要否については、2026年8月に自分で確認してみたところ、以前は聞いた話と違って実際にサインインを求められた。ネット上の情報を見ても「サインイン不要」「サインインが必要になった」の両方の報告があって、地域やタイミングによって扱いが変わっている可能性がある。今すぐ試す場合は、サインインを求められる可能性がある前提で使ってみるのが安全。サインインすれば会話履歴の保存や追加機能も使えるようになる。Microsoftアカウントは無料で作れる。
Microsoft 365との連携を使うには Word・Excel・Outlookなどのアプリでcopilotを使うには、Microsoft 365 Premium(個人向け有料)またはMicrosoft 365 Copilot(法人向け)の契約が必要。まずは無料プランで使い心地を確かめてみるといい。
基本的な使い方
入力欄に「聞きたいこと」「やってほしいこと」を日本語で入力するだけ。Bing検索と連携しているので、最新の情報を含む質問にも対応しやすい。
うまく使うコツは3つ。
- Microsoftアプリと組み合わせて使う: Copilotの真価はMicrosoft 365との連携にある。Wordで文章を書く、Excelでデータを分析する、Outlookでメールを処理するといった日常業務の中でCopilotを呼び出すと、作業効率が大きく上がる
- 回答の参照元リンクを確認する: Copilotの回答にはWeb検索の参照元が表示されることが多い。重要な情報は参照元リンクをクリックして原典を確認する習慣をつけると安心
- 目的を具体的に伝える: 「Excelのデータをわかりやすくまとめて」より「売上データを月別に集計し、増減率を含めた表にして」のように、目的と条件を具体的に伝えると精度の高い回答が得られる
よくある誤解・つまずきポイント
誤解1: Copilotは常に正確な情報を返してくれる
Bing検索と連携しているので最新情報を参照しやすいけど、回答に誤りが含まれる場合もある。数値や日付など重要な情報は、参照元リンクや公式情報で確認するのが前提。
誤解2: Microsoft 365アプリ連携は無料で使える
Word・Excel・Outlookなどのアプリからcopilotを呼び出す機能は、有料プラン(Microsoft 365 PremiumまたはMicrosoft 365 Copilot)が必要。無料プランはブラウザやWindows上でのチャット機能が中心。
誤解3: ChatGPTと同じAIだから機能も同じ
CopilotはOpenAIのGPT系モデルを採用しているけど、Microsoft独自のサービス設計が加わっている。ChatGPTにはないBing連携・Microsoft 365連携・Windows統合がある一方、ChatGPT独自のGPTsやCode Interpreterのような機能はCopilotでは使えない。
つまずきポイント: どこからでも呼び出せる反面、どこで使うべきか迷う
Copilotはブラウザ・Windows・各Officeアプリなど複数の入口から呼び出せる。最初は「ブラウザから使う」と決めてシンプルに試し、慣れてきたらOfficeアプリとの連携へステップアップするのがおすすめ。
次のステップ
Copilotの基本をつかんだら、次はこのあたりを読んでみてほしい。
- より精度の高い指示の出し方を知りたい人は、AIの回答が変わる!プロンプト作成の基本5原則
- 目的別に質問の型を使い分けたい人は、AIへの質問テンプレート実践集|目的別の型と使い分け
- ChatGPT・Claude・Geminiとの使い分けをもう少し詳しく知りたい人は、ChatGPTとは?初心者が最初に知っておくべき基本を解説、Claudeとは?初心者が最初に知っておくべき基本を解説、Geminiとは?初心者が最初に知っておくべき基本を解説
- 有料版への課金を検討したい人は、Microsoft 365 Premiumは必要?(旧Copilot Pro)無料版との違いと課金すべき人を解説
用語集
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| Microsoft | Copilotを開発・提供しているアメリカのIT企業。Windowsやofficeで知られる |
| Microsoft 365 Premium | 旧Copilot Proの機能を統合した個人向け有料プラン |
| Microsoft 365 | Word・Excel・Outlook・Teamsなどmicrosoftのビジネス向けアプリのサブスクリプションサービス |
| Bing | Microsoftが運営する検索エンジン。Copilotはbing連携して最新情報を参照する |
| GPT / MAI | Copilotの中核技術。GPTはOpenAI開発、MAIはMicrosoft自社開発のモデル |
| ハルシネーション | AIが誤った情報を正しいかのように返答してしまう現象 |
FAQ
Q. Copilotはmicrosoftアカウントなしで使えますか?
2026年8月時点で確認したところ、サインインを求められることがある。ネット上の報告も「不要」「必要」の両方があり、地域やタイミングで扱いが変わっている可能性がある。サインインすれば会話履歴の保存などの追加機能が使える。Microsoftアカウントは無料で作れる。
Q. ChatGPTと比べてどちらがいいですか?
用途によって使い分けるのがおすすめ。Word・Excel・Outlook等のMicrosoft製品を日常的に使っている人や、最新のWeb情報を参照元付きで確認したい人にはCopilotが向いている。プロンプトを工夫した高度な文章生成やGPTsを活用したい場合はChatGPTが適している場面がある。
Q. スマートフォンでも使えますか?
iOS・Android向けのCopilotアプリが提供されている。ブラウザからの利用に加え、アプリからも同様の機能が使える。音声入力にも対応しているので、外出先でも使いやすい。
Q. 個人情報を入力しても大丈夫ですか?
サインインしている場合、会話内容がMicrosoftのAIモデル改善に使われることがある。プロフィールアイコン→設定→プライバシーの「会話アクティビティのモデルトレーニング使用」でOpt-outできる。未サインインの場合はモデルの学習には使われない。本名・住所・パスワードなど、個人を特定できる情報や社内の機密情報は入力しないのが基本。法人向けのMicrosoft 365 Copilotは、データが社外に出ない設計になっているとされている。
まとめると、Copilotは Microsoftが提供する生成AIサービスで、Word・Excel・Outlook等のMicrosoft 365アプリとの連携と、Bing検索を通じた最新情報の参照が大きな特徴。無料プランはブラウザやWindowsからすぐ使える。ChatGPT・Claude・Geminiとは得意な場面が違うので、「Microsoft製品を日常的に使っている」「ビジネス文書の作成を効率化したい」という人には特に相性がいい。
まずはブラウザからCopilotを開いて、気になることを何でも聞いてみるところから始めるのがおすすめ。普段使っているOfficeアプリとの連携が体験できるようになると、Copilotの本当の便利さが実感できるはず。
この記事は、Microsoft公式サイトでの確認(2026年8月)と、実際にCopilotを使って試した回答例を基に、独自調整したAIが下書きを作成し、筆者が事実確認・編集を行った上で公開しています。

